case study  つくば市 M様邸
  • 施工床面積 : 約46坪(152.77㎡)。
  • R形状の屋根でスタイリッシュでありながらも柔らかな印象を与える独創的な外観。
  • 薪ストーブ×趣味の自転車を置く広い土間スペース で夢の暮らしを実現。
  • シャビーシックな建具とクールなキッチン&鉄骨階段 が見事に調和した室内空間。
  • 将来お父様と同居される可能性に対応するための 予備室を配置
  • 収納の充実と直線に配した水廻り家事動線により、日常生活の利便性を向上。
null

担当:外山 信行

プランニングプロセスのご紹介

AZUMAでは、クライアントであるお施主様との絆を大切に育みたいという思いから、一人の担当者がお打合せ~現場監理までを一貫して担当し、要所要所をスタッフ全員がチームとしてサポートしていく体制で家づくりを行っています。

 

想いを巡らせ、空間化する

アウトドア系×スポーツ系をミックスしたファッションのご主人。奥様は柔らかい感じの雰囲気を持たれていました。

実際にヒアリングすると、ご主人の趣味は自転車ということ、また、薪ストーブのある暮らしを望まれていました。

そこで、大切な自転車を家の中に格納できることと、薪ストーブの兼ね合いを考え、土間を大きくとるプランとしました。

お料理が好きだという奥様には、どのような調理器具を使っているか?などを詳しくお聞きすることで、キッチン収納の配置を考えました。

また、買い物をしてすぐにキッチンに向かえるような動線計画にしました。玄関~パントリー~キッチンというように、家事動線をコンパクトにしながらも広く使えるように…。

キッチンについては、奥様の好みのデザインに実用性を兼ね備えた各部のパーツを提案しました。油ハネを防げるガラスパーテーションの造作もその一つで、黒の縁取りは空間を引き締めるデザインとしての役割もあります。

ご主人と奥様の好みを一つの空間としてまとめ、1Fは、土間とリビングがつながり、感覚的にはオープンテラスのカフェのようにイメージに。

構造的に必要な柱をレンガ貼りでデザインしつつ、薪ストーブの火をあえてリビングから見えないようにして、居場所によって、一つの空間をさらに2通りに楽しめるように計画しました。

趣味の自転車がさりげなく飾られ、暖炉の火を眺めながらコーヒーを飲んでもらうなど、土間ならではの暮らしを楽しんでいるイメージです。

また、土間スペースを「玄関に入りました」という平凡な雰囲気にしたくなかったので、玄関ドアを道路からの視線が気にならない配置にして、玄関からフルオープンの開放的なプランを提案しました。

R屋根となった理由

実は、当初のプランを書かせていただいた後、土地の購入候補地が変わるということで現地を見て欲しいとのご依頼がありました。計画したプランが入るかどうか確認してほしいとのことでした。

現地を確認すると当初の土地より若干狭くなったものの、おおよそ同じ形状の土地だったため、プランが収まることを確認できました。わざわざプランに合う土地を探してくれたのだと思うと、とても嬉しかったことを憶えています。

その後も、奥様が写真の切り抜きなどを持ってきていただいたり、アンティーク建具を取り入れたいなどの提案を受けたりして、沢山のこだわりを詰め込みました。

外観に関しては北側斜線の都合上、片流れで途中折りの形状だったのですが、奥様の柔らかい感じの第一印象を建物形状にも反映したいと考えて、R形状を検討しました。

構造に詳しい代表の吾妻にもアドバイスをもらい、費用的にも割り増しにならいような屋根構造の組み方を考えることができました。

早速提案させていただくと大変喜んでいただき、さらにご主人から一部に木を使いたいというご要望があったので、雨と日射対策を考慮して2階部分を張り出した外観形状となりました。

「最初にデザインありきではなく、必然性に導き出された結果をデザインする。さらに安全性とコストコントロールを両立して実現するのがプロの仕事。」

AZUMAならではの強みを活かすことができた一例だと思います。