case study つくば市 M様邸
- 築130年の歴史ある母屋の横に建てる計画。母屋と新居が互いに存在感を主張しながらも、一つの方向性をもった「全体像」を形作るという有機性を重視。
- 当初の計画は寄棟の穏やかな計画としたが、始めのプランニングを見てもらった後の要望が、「もっと吾妻さんらしさを出して下さい」との事。そこで、素材と色彩で母屋との有機性を実現する設計方針とした。
- 「建築的な美とは動きである」と考えていた。外部とのつながりは四季折々の変化がキャンバスとなり、採光は時間の流れを表現する。そこにポイントを置いて構成を組み直すことに。
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敷 地南面は道路となっていて、大きな窓はプライバシーを奪うことになるが、一日の陽の流れ一番感じる面でもあ る。そこで、色とりどりの光を室内に落とす小窓をランダムに多数配置し、東西面に風が抜ける形で大きな開口部を設置。2階のベランダは奥まった印象にする ことで、道路から洗濯物が見えにくいという実用性も兼ね備えた。
- 懐の深いバルコニーには、デザイン性と強風の際のあおり止めを兼ねてステンレス製のポールを3本並べた。
- 1階は導線を考慮し、階段を中心に一周できる構成。玄関を入って、スリットの陰影を抜けた正面がLDK。左側がトイレ、浴室、キッチンとつながる大型収納スペース。手前に下足部分収納を2帖。その奥に素足で使う収納部屋4帖。
- リビングから2階に上がると正面に大型のバルコニーが設けられ、視覚的な閉鎖間を解消。上がって右側には畳を敷いた主寝室+4帖のセミープン収納。左側には子供部屋二つが設置され、共用部分にはトイレ、洗面があり、朝のラッシュを回避できるように。